2023年1月1日より、各クリーティングコートの付属品はスポンジと竹串のみになりました。タオルや軍手は各自ご用意ください。

白色革ソファーの汚れ落とし。車の革シートにも使える!

住まいのお手入れ

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今回は、白色の革ソファーに付いた汚れをP113(または、P113-II)で落とします。

本革でも合成革でもどちらにも使えます。

革が削れたりシミになっていなければ綺麗になる可能性が

革の目や縫い目の細かいところにまで入り込んだ汚れは、焦らないで仕上げれば誰でも綺麗にすることができるので是非お試しください。

革が削れて傷になっていたりシミになっていなければ綺麗になる可能性があります。

サラサラッとしたさわり心地が気持ちいいですよ!

仕上げ前の状態をチェック

椅子やソファーは、普段から座る位置というのがだいたい決まっていますよね。

犬様や猫様も決まった場所でくつろぎます。

そうなると…その場所にはしっかり黒ずみが付いています。

その黒ずみというのは皮脂や着衣の色が落ちて付いたものですが、少しずつ徐々に付く(汚れていく)ので後になって「随分汚れたな」と感じます。

今回のソファーは、向かって右側に汚れが集中していますので、普段からその場所に座られるのでしょう。

汚れを落とす前(革ソファー)
照明の関係で汚れか革のシワか判断つきませんが、座面は黒ずんでます
座面の汚れ(革ソファー)
座面のアップすると、縫い糸も汚れてます
シワ部分の汚れ(革ソファー)
シワ部分の凹みはあまり汚れないので、汚れがまだらになってます
背もたれの汚れ(革ソファー)
座面に比べて背もたれ・肘掛けは汚れが少ないですが、これでも僅かに汚れてます

用意するクリーティングコートは「P113-II」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(1個)
  • 竹串(1本)

<BASEの商品ページを見る>

以下のタオルは別途ご用意ください。

  • 拭き取り用タオル(2枚以上あるといいです)
    P113が落とした汚れや、残ったP113を拭き取る時に使います。
    施工時の写真で登場するような一般的なフェイスタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスをご用意ください。
P113とP113-IIの違い

P113とP113-IIはどちらも、内装などの簡単な汚れからエンジンルームのキツめの油汚れまで、様々な汚れ落としをするためのものです。

P113に比べてP113-IIの方が汚れ落としの効果が強力ですが、素材を傷めやすい、変色させやすいといった心配はありません。

施工手順

P113で汚れ落としを始める前に、1つ準備が必要です。

汚れ落としをはじめる前に、濡れたタオルを準備する

水で濡らした2枚のタオルを、1枚目を汚れ拭き取り用、2枚目を仕上げ拭き用として使います。

濡れたタオルの作り方は、バケツ1杯の水洗いで使う「拭き取り用タオル」の作り方と同じです。

  1. 手のひらサイズに折りたたんでから、水を含ませて固く絞ります。
  2. ちくわ状になっているので、手のひらサイズに開いてから、タオルの左右を持って軽く空気を含ませます。

2枚とも同じように用意してください。

白いタオルを用意(革ソファー)
汚れの落ち具合をはっきり見やすくするために、新しい真っ白タオルを用意しました

タオルが白く見えない?

そうです、影があって白く見えません…

ですが白なのですw

比較的汚れが少ない肘掛けから開始

広範囲を一気に仕上げると仕上げムラの原因になるので、小さい範囲で区切りながら仕上げましょう。

急いだり焦ってはいけません。

ゆっくり丁寧に。

ゆっくり丁寧に、ゆっくり丁寧に、暗唱しながらやってください。

ゆっくり丁寧に、ゆっくり丁寧に、ゆっくり丁寧に…

小さい範囲の施工が終わったら、その範囲の色や状態を見本にして、他の部分も次々に施工していけば、汚れがキレイに落ちた部分と落ちていない部分の色ムラというのか施工ムラというのかが出にくくなります。

今回肘掛けから始めてますが、どこから始めても結構です!

汚れを落とす範囲(革ソファー)
指で示したこの範囲を仕上げていきましょう
P113を用意(革ソファー)
まず、P113-IIを使う前に、よく振って泡立てて
P113を泡立つまでよく振る(革ソファー)
しっかり泡立ってますか?薄い水色がP113、白いのが泡ですよ

泡立ってもスプレーから伸びる吸い口は容器の底にあるので、容器の上の泡が直接出てくるわけではありません。

泡の部分が吸い口に入ると、プッシュしてもスッカスカで全然出てきませんし…

それだけよく振りましょうということです。

スポンジに1~2プッシュ(革ソファー)
スポンジに1~2プッシュで充分です

これから何度もスポンジにP113-IIを付けますが、付ける都度、容器をよく振ってからスプレーしましょう。

ここで注意です。

ソファーに直接スプレーすると、スプレーした部分とスポンジで仕上げた他の部分とに色の差が出来やすいので、直接掛けないようにしてください。

自信がある人でも、色の差を埋めるのはホント大変です。

スポンジで擦って汚れを浮かせる

スポンジを潰し過ぎないように、縦・横・円を描きながら軽く撫でます。

スポンジへの力のかけ方(革ソファー)
スポンジが少しだけ潰れるくらい

革の目や筋は色々な方向に向いています。

このような革の目に入り込んだ汚れをしっかり落とせるように、360度すべての角度から攻めこめる縦横円を描きながら撫でます。

スポンジを押しつぶしたダメな例(革ソファー)
これはダメな例

力を掛けて潰しすぎです

強く擦ったからと言って、細かい目に入った汚れが落ちるとは限りません。力ずくはダメ。

P113-IIの汚れ落とし効果をしっかり利用しましょう。

汚れを含んだ黒くなったP113(革ソファー)
汚れを含んでグレーになったP113-IIが見えますか?

はじめの写真では一見汚れていないように見えた肘掛けでも、汚れが浮きます。

仕上げ中のシワの拡大(革ソファー)
拡大してみると、革の目がしっかり綺麗になってます

浮いた汚れをタオルで拭き取る

用意した濡れたタオルで、汚れを含んでグレーになったP113-IIを拭き取ります。

拭き取る前の白いタオル(革ソファー)
まだ真っ白。これがどれだけ汚れるか…

汚れが吸い取れればいいので普通に拭き取ってください。力を入れ過ぎなければ大丈夫です。

タオルで拭く様子(革ソファー)
水洗いのようにただ軽く拭くだけ

多少力を入れて拭いても破れたりしないですけど、意味無しです。

拭き取ったタオルを見てみると…

拭き取った後のタオル(革ソファー)
落ちた汚れがよく分かると思ったのですが、全然分かりませんでした…

そして、僅かですがまだ残っている汚れやP113-IIの余った成分を2枚目の濡れたタオルで確実に拭き取り、最後に乾いたタオルで仕上げ拭きして完成です。

仕上げ拭き(革ソファー)
見た目キレイになってても念のため拭いておきます
仕上げ後の状態(革ソファー)
今仕上げた所はこの範囲です
違いが写真ではよく分かりませんが実際は白さに差が出てるんです…

タオルに汚れが出るまでどんどん仕上げると、肘掛けの違いはよく分かりませんが、座面は縫い目を境にここまで白さに違いが出ました。

仕上げ後の色の違い(革ソファー)
やっと違いが出ましたよ
これなら指を差さなくてもわかりますね
拭き取り後のタオルの色の違い(革ソファー)
拭き取ったタオル(右側)が、ようやく黒く汚れました!

フワフワソファーはシワも多い。綺麗に仕上げるコツ

肘掛けの端っこを見ると分かりますが、このようにシワがたくさんあります。

シワ部分のお手入れ(革ソファー)
柔らかいので、浅いシワから深いシワまでたくさんありますね

こんなシワのたくさんある柔らかいソファーは、シワを伸ばしながら仕上げをしてください。爪を立てないように注意しましょう。

そして、スポンジの角を使ってシワに沿って擦れば、しっかりと汚れを落とすことができます。

シワを伸ばしながらの施工(革ソファー)
縫い目も同様、縫い目に沿って擦ります
縫い糸も綺麗になりますよ
革製品に爪は天敵!

革製品を扱う際は、爪を立てて傷を入れないように注意しながら仕上げましょう。
付け爪を付けていたり爪が長い女性の方は、特に注意が必要です。
指輪など貴金属類も同じです。
一度入れてしまった傷は、簡単には修復できません。

スポンジは使っているうちに柔らかくなる

スポンジで仕上げを続けていくと、そのスポンジがだんだん柔らかくなっていきます。

新品のスポンジの潰れ具合(革ソファー)
新品のスポンジの使い始めは、力を入れないとこのくらいの潰れ加減

ここまで仕上げた後のスポンジを、使い始めとほぼ同じ押す力加減、同じ場所で撮ったものです。

使ったスポンジの潰れ具合(革ソファー)
押し方が同じなのに潰れ方がかなり違いますよね

ホント、これで同じような力加減ですから。

ですが、ここまで柔らかくなっても多少使い勝手が変わるだけで、仕上がりに大きな差は出ません。

若干扱いづらい(力がかけにくい)と感じた時は、力を入れ過ぎているかもしれませんので、スポンジを押さえる力加減を見直してみましょう。

このソファー1脚をこのスポンジ1個だけでしっかり仕上げられました。

もし、しっかり仕上げられないようなら腕の差、ではなく、ただの慣れです(^^)

続いて、一番汚れている座面を仕上げる

今までと同じように、容器をよく振って中身を泡立ててからスポンジに付けます。

P113をスポンジに付ける(革ソファー)
1~2プッシュ

デニムやレザーパンツは特に色落ちしやすいので、こんな汚れになってしまいます。

車の革シートも同じです。

仕上げる範囲(革ソファー)
指の範囲を仕上げていきます
このソファーで一番汚れている部分ですね

丁寧に縦横円を描くように擦っていきます。

施工中(革ソファー)
スポンジが潰れてますが力は掛けてません
使い込んでスポンジが柔らかくなっただけですよ

早速白くなりはじめたのが分かりますね。

汚れが浮いた様子(革ソファー)
どんどん擦っていくと、これだけ汚れが浮きました

一部を仕上げただけでもこれだけ汚れが浮くんですね。

気温・室温が高い時は乾燥が早いので、水分が蒸発すると汚れが再び付いてしまいます。

ですから、汚れがたくさん溜まってからタオルで拭こうとは思わずに、部分的に仕上がったと思ったら、仕上がりをチェックしながらこまめに拭きましょう。

浮いた汚れをタオルで拭く(革ソファー)
すかさず、タオルで汚れを拭き取ります

で、タオルで拭くとこうなります。白黒はっきりしました。

施工後の色の違い(革ソファー)
ここまで変わると気持ちいいですよ!

ですが、よーく見ると、目に汚れが残ってます。もう一度、目にそってスポンジで擦りましょう。

こまめにタオルで拭き取れば、こういったチェックができるのです!

シワに残った汚れ(革ソファー)
目に汚れが残っているのが分かりますか?
これ影ではなく汚れです

もう一度しっかり目に沿って仕上げていくと、

シワの汚れも落とした後の状態(革ソファー)
仕上がりはこうです
縫い目もよく見てくださいね

あとは、ひたすらこれを繰り返していくだけです。

施工中(革ソファー)
試しにこんな事をしてみました
シマシマ…

これは、遊んだわけでなく、違いをたっぷりお見せしたかっただけです。

皆さんが実際に仕上げる際は、仕上げ後のムラを無くすために、作った見本をお手本にしながら普通に仕上げていってください。

仕上げ方に慣れても、シマシマにはしないように!

施工完了(革ソファー)
シマシマ、消しました!

仕上げ前と仕上げ後の差が分かりにくいですが、白くなりました。

施工後の全体の様子(革ソファー)
違いがよく分からないけど、真っ白になってます
汚れを落とした後の座面の様子(革ソファー)
始めにご紹介した座面の汚れも真っ白になりましたね

タオルは時々洗いながら使うこと

ここまでの汚れを落としたタオルを見ると、これだけの汚れが付きました。

タオルで拭き取れた汚れ(革ソファー)
こうやって比較すると汚れてたことが分かります

仕上げ中にここまで汚れたタオルを使うと、汚れを含んだP113を吸収しきれないのとタオルの汚れがソファー表面に再付着することもありますので、まだ綺麗なタオルの裏面使うか、バケツの水で洗うかしてタオルの綺麗な面で拭き取るようにしましょう。

タオルは面倒臭がらずに時々洗いながら使いましょう。

施工時は、ほどよい明るさの場所で

リビングに置いたソファーを仕上げましたが、写真でも分かると思いますが、照明が比較的暗く電球色のため、汚れた部分と汚れが落ちた部分との違いがよくわかりませんでした。

革の目に詰まった汚れも、デコボコの影なのか汚れなのか判別しにくかったです。

ですから、仕上げる際は、ある程度明るい、できれば昼光色か昼白色の蛍光灯の下で仕上げるのが良いでしょう。

太陽光でもいいですが、明るすぎることもあるので、明るさを見て、太陽光を使うか、蛍光灯を使うか判断してみてください。

施工後の質感は必ずチェックすること

施工直後と後日の手触りも確認してみてください。

施工直後は、P113-IIと濡れタオルの水分が素材表面に残っていますので少しシットリしていますが、それが乾くとまた違った質感になります。

さあどうなるか、是非、乾燥後の質感もお確かめください!

もちろん落ちない汚れもある

コーヒーなどの飲み物、食品、血液、塗料などなど、中には落ちない(少し残ってしまう)汚れもあります。

また、付いてから時間が経っている場合は、シミ、変色、素材の劣化などで落ちないことがあります。

落ちなくなる前に、しっかり落としておきましょう。

後回ししないようにしたいですね!

今回の革ソファーの仕上げを簡単にまとめる

革のように目の細かいデコボコがあっても焦らず丁寧な仕上げができれば、綺麗に汚れ落としができます。

  1. 泡立てたP113-IIをスポンジに付ける。
  2. 縦横円を描きながら、革の目や縫い目に沿って丁寧に汚れを落とす。
  3. 濡れたタオルで汚れを含んだP113-IIを落とす。
  4. 仕上げ用タオルで仕上げ拭きをする。

市販の革用クリーナーでは綺麗にならなかったとお悩みの方、よければこの方法も試してみてはいかがでしょうか。

手荒れし難く、素材が劣化することもありませんので、本皮・合皮・ビニールを使った製品を仕上げることができます。

車の革シート、車のレザートップ、ハンドバッグ、革靴、ゴルフシューズなど、薄い色の革製のものなら全く同じ仕上げ方で綺麗になりますので、是非!

あらためて…今回使ったクリーティングコートは「P113-II」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(1個)
  • 竹串(1本)

<BASEの商品ページを見る>

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