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今回は、白色の革ソファーに付いた汚れをP113(または、P113-II)で落とします。
本革でも合成革でもどちらにも使えます。
革が削れたりシミになっていなければ綺麗になる可能性が
革の目や縫い目の細かいところにまで入り込んだ汚れは、焦らないで仕上げれば誰でも綺麗にすることができるので是非お試しください。
革が削れて傷になっていたりシミになっていなければ綺麗になる可能性があります。
サラサラッとしたさわり心地が気持ちいいですよ!
仕上げ前の状態をチェック
椅子やソファーは、普段から座る位置というのがだいたい決まっていますよね。
犬様や猫様も決まった場所でくつろぎます。
そうなると…その場所にはしっかり黒ずみが付いています。
その黒ずみというのは皮脂や着衣の色が落ちて付いたものですが、少しずつ徐々に付く(汚れていく)ので後になって「随分汚れたな」と感じます。
今回のソファーは、向かって右側に汚れが集中していますので、普段からその場所に座られるのでしょう。




用意するクリーティングコートは「P113-II」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。
- スポンジ(1個)
- 竹串(1本)
<BASEの商品ページを見る>
以下のタオルは別途ご用意ください。
- 拭き取り用タオル(2枚以上あるといいです)
P113が落とした汚れや、残ったP113を拭き取る時に使います。
施工時の写真で登場するような一般的なフェイスタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスをご用意ください。
P113とP113-IIはどちらも、内装などの簡単な汚れからエンジンルームのキツめの油汚れまで、様々な汚れ落としをするためのものです。
P113に比べてP113-IIの方が汚れ落としの効果が強力ですが、素材を傷めやすい、変色させやすいといった心配はありません。
施工手順
P113で汚れ落としを始める前に、1つ準備が必要です。
汚れ落としをはじめる前に、濡れたタオルを準備する
水で濡らした2枚のタオルを、1枚目を汚れ拭き取り用、2枚目を仕上げ拭き用として使います。
濡れたタオルの作り方は、バケツ1杯の水洗いで使う「拭き取り用タオル」の作り方と同じです。
- 手のひらサイズに折りたたんでから、水を含ませて固く絞ります。
- ちくわ状になっているので、手のひらサイズに開いてから、タオルの左右を持って軽く空気を含ませます。
2枚とも同じように用意してください。

タオルが白く見えない?
そうです、影があって白く見えません…
ですが白なのですw
比較的汚れが少ない肘掛けから開始
広範囲を一気に仕上げると仕上げムラの原因になるので、小さい範囲で区切りながら仕上げましょう。
急いだり焦ってはいけません。
ゆっくり丁寧に。
ゆっくり丁寧に、ゆっくり丁寧に、暗唱しながらやってください。
ゆっくり丁寧に、ゆっくり丁寧に、ゆっくり丁寧に…
小さい範囲の施工が終わったら、その範囲の色や状態を見本にして、他の部分も次々に施工していけば、汚れがキレイに落ちた部分と落ちていない部分の色ムラというのか施工ムラというのかが出にくくなります。
今回肘掛けから始めてますが、どこから始めても結構です!



泡立ってもスプレーから伸びる吸い口は容器の底にあるので、容器の上の泡が直接出てくるわけではありません。
泡の部分が吸い口に入ると、プッシュしてもスッカスカで全然出てきませんし…
それだけよく振りましょうということです。

これから何度もスポンジにP113-IIを付けますが、付ける都度、容器をよく振ってからスプレーしましょう。
ここで注意です。
ソファーに直接スプレーすると、スプレーした部分とスポンジで仕上げた他の部分とに色の差が出来やすいので、直接掛けないようにしてください。
自信がある人でも、色の差を埋めるのはホント大変です。
スポンジで擦って汚れを浮かせる
スポンジを潰し過ぎないように、縦・横・円を描きながら軽く撫でます。

革の目や筋は色々な方向に向いています。
このような革の目に入り込んだ汚れをしっかり落とせるように、360度すべての角度から攻めこめる縦横円を描きながら撫でます。

力を掛けて潰しすぎです
強く擦ったからと言って、細かい目に入った汚れが落ちるとは限りません。力ずくはダメ。
P113-IIの汚れ落とし効果をしっかり利用しましょう。

はじめの写真では一見汚れていないように見えた肘掛けでも、汚れが浮きます。

浮いた汚れをタオルで拭き取る
用意した濡れたタオルで、汚れを含んでグレーになったP113-IIを拭き取ります。

汚れが吸い取れればいいので普通に拭き取ってください。力を入れ過ぎなければ大丈夫です。

多少力を入れて拭いても破れたりしないですけど、意味無しです。
拭き取ったタオルを見てみると…

そして、僅かですがまだ残っている汚れやP113-IIの余った成分を2枚目の濡れたタオルで確実に拭き取り、最後に乾いたタオルで仕上げ拭きして完成です。


違いが写真ではよく分かりませんが実際は白さに差が出てるんです…
タオルに汚れが出るまでどんどん仕上げると、肘掛けの違いはよく分かりませんが、座面は縫い目を境にここまで白さに違いが出ました。

これなら指を差さなくてもわかりますね

フワフワソファーはシワも多い。綺麗に仕上げるコツ
肘掛けの端っこを見ると分かりますが、このようにシワがたくさんあります。

こんなシワのたくさんある柔らかいソファーは、シワを伸ばしながら仕上げをしてください。爪を立てないように注意しましょう。
そして、スポンジの角を使ってシワに沿って擦れば、しっかりと汚れを落とすことができます。

縫い糸も綺麗になりますよ
革製品を扱う際は、爪を立てて傷を入れないように注意しながら仕上げましょう。
付け爪を付けていたり爪が長い女性の方は、特に注意が必要です。
指輪など貴金属類も同じです。
一度入れてしまった傷は、簡単には修復できません。
スポンジは使っているうちに柔らかくなる
スポンジで仕上げを続けていくと、そのスポンジがだんだん柔らかくなっていきます。

ここまで仕上げた後のスポンジを、使い始めとほぼ同じ押す力加減、同じ場所で撮ったものです。

ホント、これで同じような力加減ですから。
ですが、ここまで柔らかくなっても多少使い勝手が変わるだけで、仕上がりに大きな差は出ません。
若干扱いづらい(力がかけにくい)と感じた時は、力を入れ過ぎているかもしれませんので、スポンジを押さえる力加減を見直してみましょう。
このソファー1脚をこのスポンジ1個だけでしっかり仕上げられました。
もし、しっかり仕上げられないようなら腕の差、ではなく、ただの慣れです(^^)
続いて、一番汚れている座面を仕上げる
今までと同じように、容器をよく振って中身を泡立ててからスポンジに付けます。

デニムやレザーパンツは特に色落ちしやすいので、こんな汚れになってしまいます。
車の革シートも同じです。

このソファーで一番汚れている部分ですね
丁寧に縦横円を描くように擦っていきます。

使い込んでスポンジが柔らかくなっただけですよ
早速白くなりはじめたのが分かりますね。

一部を仕上げただけでもこれだけ汚れが浮くんですね。
気温・室温が高い時は乾燥が早いので、水分が蒸発すると汚れが再び付いてしまいます。
ですから、汚れがたくさん溜まってからタオルで拭こうとは思わずに、部分的に仕上がったと思ったら、仕上がりをチェックしながらこまめに拭きましょう。

で、タオルで拭くとこうなります。白黒はっきりしました。

ですが、よーく見ると、目に汚れが残ってます。もう一度、目にそってスポンジで擦りましょう。
こまめにタオルで拭き取れば、こういったチェックができるのです!

これ影ではなく汚れです
もう一度しっかり目に沿って仕上げていくと、

縫い目もよく見てくださいね
あとは、ひたすらこれを繰り返していくだけです。

シマシマ…
これは、遊んだわけでなく、違いをたっぷりお見せしたかっただけです。
皆さんが実際に仕上げる際は、仕上げ後のムラを無くすために、作った見本をお手本にしながら普通に仕上げていってください。
仕上げ方に慣れても、シマシマにはしないように!

仕上げ前と仕上げ後の差が分かりにくいですが、白くなりました。


タオルは時々洗いながら使うこと
ここまでの汚れを落としたタオルを見ると、これだけの汚れが付きました。

仕上げ中にここまで汚れたタオルを使うと、汚れを含んだP113を吸収しきれないのとタオルの汚れがソファー表面に再付着することもありますので、まだ綺麗なタオルの裏面使うか、バケツの水で洗うかしてタオルの綺麗な面で拭き取るようにしましょう。
タオルは面倒臭がらずに時々洗いながら使いましょう。
施工時は、ほどよい明るさの場所で
リビングに置いたソファーを仕上げましたが、写真でも分かると思いますが、照明が比較的暗く電球色のため、汚れた部分と汚れが落ちた部分との違いがよくわかりませんでした。
革の目に詰まった汚れも、デコボコの影なのか汚れなのか判別しにくかったです。
ですから、仕上げる際は、ある程度明るい、できれば昼光色か昼白色の蛍光灯の下で仕上げるのが良いでしょう。
太陽光でもいいですが、明るすぎることもあるので、明るさを見て、太陽光を使うか、蛍光灯を使うか判断してみてください。
施工後の質感は必ずチェックすること
施工直後と後日の手触りも確認してみてください。
施工直後は、P113-IIと濡れタオルの水分が素材表面に残っていますので少しシットリしていますが、それが乾くとまた違った質感になります。
さあどうなるか、是非、乾燥後の質感もお確かめください!
もちろん落ちない汚れもある
コーヒーなどの飲み物、食品、血液、塗料などなど、中には落ちない(少し残ってしまう)汚れもあります。
また、付いてから時間が経っている場合は、シミ、変色、素材の劣化などで落ちないことがあります。
落ちなくなる前に、しっかり落としておきましょう。
後回ししないようにしたいですね!
今回の革ソファーの仕上げを簡単にまとめる
革のように目の細かいデコボコがあっても焦らず丁寧な仕上げができれば、綺麗に汚れ落としができます。
- 泡立てたP113-IIをスポンジに付ける。
- 縦横円を描きながら、革の目や縫い目に沿って丁寧に汚れを落とす。
- 濡れたタオルで汚れを含んだP113-IIを落とす。
- 仕上げ用タオルで仕上げ拭きをする。
市販の革用クリーナーでは綺麗にならなかったとお悩みの方、よければこの方法も試してみてはいかがでしょうか。
手荒れし難く、素材が劣化することもありませんので、本皮・合皮・ビニールを使った製品を仕上げることができます。
車の革シート、車のレザートップ、ハンドバッグ、革靴、ゴルフシューズなど、薄い色の革製のものなら全く同じ仕上げ方で綺麗になりますので、是非!
あらためて…今回使ったクリーティングコートは「P113-II」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。
- スポンジ(1個)
- 竹串(1本)
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