2023年1月1日より、各クリーティングコートの付属品はスポンジと竹串のみになりました。タオルや軍手は各自ご用意ください。

カウルトップパネル(ワイパー根元付近の黒い樹脂パーツ)のお手入れ。色褪せていてもそうでなくても定期的にお手入れを。【ホンダ NBox】

車のお手入れ

この記事は約 8 分で読めます

汚れや劣化で色あせた黒色素材の本来の色を取り戻す方法を知る!

今回は、ホンダ NBoxの…名前が分かりませんが、色あせた黒色の樹脂素材をP8コートで色を復活させてみます。

この部分は「カウルトップパネル」という名前だそうです。

コメントくださったステアさん!どうもありがとうございます!

このカウルトップパネルの素材はプラスチックなので、汚れ以外に素材自体が太陽光などで劣化しやすく、白く色あせしたものをよく見かけます。

白っぽくなってしまった素材の色自体を復活させることはできませんが、P8コートで表面を保護して色艶を出し、それを定期的に行うことで黒さを維持することができるかもしれません。

仕上げ前の状態をチェック

新車で買われて2年ほどですが、やや色艶が減っている状態です。

遠目からだと、まあ普通です
よく見る状態です
近くで見ると、残念ながら、本来の黒さが無くなりつつあります
汚れもありますが、ワックスが付いた跡もちらほら見えます
まだら気味

黒色素材ならゴムでもプラスチックでもP8コート

ゴム以外でも黒色素材なら塗装でもプラスチックでも、P8コートを使って仕上げます。

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(1個)
  • 竹串(1本)

<BASEの商品ページを見る>

以下のタオルなどは別途ご用意ください。

  • 拭き取り用タオル
    P8コートの拭き取りに使います。
    施工時の写真で登場するようなタオル、または一般的なキッチンタオル、それらに似た柔らかいタオルをご用意ください。
  • 手袋(軍手など)
    スポンジで擦るときやタオルで拭き取るときに、はめます。
    軍手でも薄いゴム手袋でも構いません。
    ゴム手袋を使えば手が汚れずに済みますが、スポンジやタオルを扱う時に少し滑るので施工しにくいかもしれません。
  • 歯ブラシ
    網目などの細部を施工する時に使います。
    普通の柔らかめの歯ブラシ(硬めはダメです)で十分です。
    同じような柔らかさの筆や刷毛でも構いませんが、ワイパーアームの影になった部分は施工しにくいので、歯ブラシがおすすめです。

施工手順

今回の素材は、表面に無数の細かい凸凹があるので、少しの量を少しずつ塗り広げながら、凸凹の隅々までしっかりP8コートを行き渡らせます。

スポンジで少しずつ擦ることで多くの汚れが落ちて、塗ったP8コートが残った汚れを少しずつ浮かせてくれるので、ゴッシゴッシとスポンジで擦らなくても汚れが落ちます。

押し付けるような力は不要、塗り絵を少しずつ塗りつぶすように、縦横円を描きながらゆっくり塗るのです。

色がまだらになって目立つ部分を仕上げる

P8コートを1、2滴だけスポンジの先の方に付けます

まずは数滴だけのP8コートでどれだけ施工できるか見てみましょう。

この小さな範囲を施工します
スポンジの先っちょで軽く縦横円を描いて「撫でる」ように擦ります
ゆっくり20センチ四方ほどの小さな範囲を仕上げてみましょう
塗り終わった後は、さらに力を抜いてスポンジを押さえます
スポンジはほぼ潰れていない状態です
縦や横にサッサッと軽く撫でて、表面にスジ状に残ったP8コートを均します
スポンジを使った施工が終わりました
すぐに色が黒くなりましたね

P8コートを雑に塗った場合でも同様に黒くなったように見えますが、乾いた後に塗りムラになりやすい(十中八九、塗りムラになります)ので、同じ箇所を何度もしつこく縦横円を描くように塗り込むようにしてください。

この後も同じように、他の部分を施工していきますが、ここでスポンジを押さえつける力加減についてワンポイント。

スポンジにかける力は、ほぼ潰れない程度のこのくらい
これは潰しすぎ
ここまで潰すと仕上げがりがキレイにならないことがあります

スポンジへの力加減に気を配りながら、続けて施工していきましょう。

軽く縦横円をゆっくり描いて擦れば
塗りムラも無くいい感じです

スポンジで擦ったときにかすれるようになったら、P8コートが不足してきた合図なので、無理してゴシゴシせず、1~2滴付けてから施工を進めましょう。

端っこも同じように
軽く縦横円をゆっくり描いて擦れば
うまく塗ることができました

施工しにくい隅っこは、スポンジの四角さをうまく使います。

スポンジの角を使って、塗り残しがないように擦ります
端まで施工できました

ワイパーの付け根の細かいところはどうしましょう?

平面はこれまで通りに仕上げれば、問題ないでしょう。

ところがワイパーの付け根や網目は細かくて難しそう。

でも、いたって簡単なので、悩まないようにお願いします!

付け根めがけて直接吹きかけます
(写真を撮り忘れたようで助手席側のワイパーの写真を拝借いたしました)

吹きかける前にワンポイント。

この部分にP8コートを吹きかけると、必ずと言っていいほどガラスに飛び散るので、新聞紙などでガラスを養生してから吹きかけると安心です。

また、もしガラスにP8コートが吹きかかっても、P113や窓ガラスコートがあればガラスをキレイにすることができますので、ご安心ください。養生すれば、なお安心ですw

詳しくは、下記記事をご参考に。

部分的に多めに白くかかってしまいましたが、もっと霧状に掛けるようにしてください
写真を撮りながらの施工は難しい…

ここに吹きかけると、当然ワイパーアームにも掛かってしまいますが、一緒にワイパーアームも施工してしまうので、問題ありません。

あとは同じくスポンジで撫でるだけ
と、同時に、ワイパーのアーム部分もやってしまいましょう

ワイパーアームは、カウルトップパネルに比べると表面の凸凹が無いので、今までよりさらにスポンジを押さえつける力を抜いて撫でてください。

少し力を入れたり抜いたりゆっくり撫でたり早く撫でたりして、施工のしやすさや塗ったP8コートの状態を確認してみましょう。

素材は違いますが、同じくスポンジで撫でるだけ
この部分も同じ
撫でるようにしつつゆっくりと
こんな状態になります

ここで注意。

ブレード(ゴム)に塗ると油膜の原因になり、また、水滴をうまくかけなくなりますので、くれぐれもご注意ください!

細かい網々の部分はどうやって仕上げる?

網々も難しくありません。

歯ブラシでサッサッと軽くブラッシングするだけ。

この部分ですね

ここで残念なお知らせ。

ブラッシングしている写真を撮り忘れました…

申し訳ありません…

ですが、簡単にブラッシングするだけでキレイになりますので、お許しください。

これで完成、ではないです

ここまでの仕上がり具合をちょっと確認してみると、

塗りムラは確認できませんね
網目など細部も問題なし
ワイパーアームもいい仕上がり具合です

全体が黒くなってに引き締まりましたね。

これだけでも十分なのですが、もう一手間掛けるとさらに良い状態になりますので、ぜひやってください!

この写真を見ると、黒いことは黒いですが、少し白いまだらな部分が見えませんか?

スポンジで擦った跡のように見えます

このまだら状になった部分は「乾いたところと乾いていないところ」「塗りムラ」のようにも見えますが、恐らく、まだ残っている汚れというか、P8コートが浮かせてくれた汚れでしょう。

この汚れをまた落とさないといけないのですが、既にP8コートによって落ちやすくなっている状態なので、簡単に落とせるはず。

方法は、タオルで軽くサササッと拭くだけなので、やってみましょう。

拭くときも力は不要。軽くサササッです。

力はしっかり抜きます

このとき、拭き始めは少々ベタついた感じで拭き取りが重いですが、何度かタオルを往復させていると、あるときから滑るような軽い感じになるので、拭き取りが軽くなるまで撫でましょう。

細部も指や竹串を使ってササッと拭きます

これだけです。

ワイパーアームも、

斑になった白く見える部分が目立ちますが
タオルで何度か拭いていくうちに
テカリのない品のある黒さになりました
同じくまだらになった部分を
軽く拭けば
完成

以上で全ての施工が終了です。

見てもらえればよく分かります。言葉はいりません。

今回の黒色素材をキレイにする方法を簡単にまとめる

黒色素材にはP8コートです。

繰り返します。プラスチックでもワイパーアームのような黒色塗装にもP8コートです。

  1. P8コートをスポンジに付ける
  2. 縦横円を描きながら擦る
  3. 最後にスポンジで撫でて塗りムラをなくす
  4. 少し時間をおいたら、タオルで拭く

ただし、色あせて白くなった黒色素材も、表面をP8コートが覆うことで黒く見えますし、表面に膜を作って保護するので劣化しにくくなりますが、表面をP8コートが覆っているだけなので、P8コートが落ちるともとの色に戻ります。

変色をや色あせを、根本から復活させているわけではありません。

そして、保護効果も落ちますので、駐車場の環境や乗り方によって、毎週、洗車ごとなど定期的に施工してP8コートの膜を維持しましょう。

1回施工すれば長期間持つということはありません。

定期的にお手入れしてください!

あらためて…今回使ったクリーティングコートは「P8コート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(1個)
  • 竹串(1本)

<BASEの商品ページを見る>

クリーティングコートのお求めはこちらからどうぞ

ご留意ください

各クリーティングコートで全ての素材、汚れをテストしたわけではありません。

場合によっては、汚れが落ちない、素材に跡が残る、なども考えられますので、初めてお使いになるときや、初めてお使いになる素材のときは、一度目立たない部位でお試しいただいて問題が無いことを確認してからお使いください。

車のお手入れ
この投稿をシェアする
笠井工房をフォローする

コメント(現在はコメントできません)

  1. ステア より:

    笠井さんお世話になっております。ピッチレスコートで楽しくカーケアを
    楽しんでいますステアと申します。
    表題の黒色樹脂部品の名称ですが、正式にはカウルトップパネルといいます。
    通称はカウルトップで通じると思います。
    お仕事上のご参考になれば、、、ではでは

    ブログ毎回、楽しみにしています。

    • 笠井工房 より:

      ステアさん

      ありがとうございます!参考になりました!!
      タイトルを直すのはアレなんで、追記させていただいました。

      ブログ、どうしようもない投稿もありますが、そんな時は、
      コイツ手抜きしてんなーって流していただけたら幸いです(^^)

      コメントありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました