ピッチレスコートを使えない場所は??【クリーティングコート相談室】

質問

ピッチレスコートを使えない場所はありますか?

今回の質問でいう「使えない場所」というのは、素材を変色させたり溶かす危険がある場所(素材)ということにしてます。

回答

紙などの繊維、表面加工されていない木材、一部プラスチック、剥がれかけた塗装・メッキなどには使用できません。

ピッチレスコートは、紙に塗るなどすればボロボロになりますが、塗装やプラスチックなどの素材を溶かしたり劣化させるようなことはまずありません。

プラスチックの場合は、ポリスチレンと透明なABS樹脂は曇りが出るので使用は控えてください。

ピッチレスコートを一部のプラスチックに使う時は注意。透明なABSとCDケースなどに使われるPSは要注意です。
4種類のクリーティングコートは補完しあっている クリーティングコートは主に4種類。 ピッチレスコート、窓ガラスコート、P113、P8コートのそれぞれで、できることや得意な素材が異なります。 もしできないことがあっても4種類がそれぞれ補完しあ

クリア層が無いナンバープレートをピッチレスコートでゴシゴシ擦れば色が少しずつ落ちますが、それは使い方の問題なので、使えない場所ではありません。

ナンバープレートは、軽く保護膜を作っておけば、虫が付いても汚れても比較的簡単に落ちるようになりますので、あらかじめピッチレスコートで仕上げておくことをオススメします。

だから、普通に考えてまず使おうとは思わない場所以外なら大丈夫だと思います。

たぶんw

剥がれて浮いている塗装やメッキに使ったら、浮いてる部分はパリパリ割れて剥がれちゃう、とか、使おうとは思わないですもんね。

あと、一部プラスチックと同じく注意が必要なのが、反射防止コーティングされた液晶画面。

角度を変えて見ると、画面の表面が紫色に見えるアレです。

光が当たっても反射しにくいように表面にコーティングが施されてますが、反射防止コーティングに少しでも擦ったキズが入っていると、そのキズから少しずつ剥がれることがあるのです。

プラスチック的な液晶画面の上にコーティングされているやつの場合です。

ガラス上に施されているものについては分かりません。

ゴシゴシ擦らなくても剥がれる場合もあるので、その場合は窓ガラスコートかP113でお手入れするか、それでも剥がれる可能性はゼロではないので、施工時は注意してください。

このように、画面の状態によっては注意が必要なので、液晶表面をよく観察した上で使うようにしてください。

ちなみに、キズが入った反射防止コーティングに使ったらどうなるのか、パソコン液晶用のフィルターで過去に試しているので、ご覧ください。

2000年代に使っていた古いフィルター

この角度から見たら分かりませんが、少しでも光が当たると「ん??」って感じです。

反射してる部分がとても怪しい
光を当てて見ると、剥がれてることが分かります
この場所はピッチレスコートで施工したため、線キズから剥がれが広がってます
どこかの惑星の地表を見ているようです

一度剥がれてしまうと、少しでも光が反射するような場所では目立つし画面の表示も見難くなるので、残念ですが…

ここまでくると、セロハンテープとか粘着テープでペタペタするだけで剥がれるはずです。

お気をつけくださいね。

中には試したことがない素材もありますが、もし「こんな素材は大丈夫?」って不安な時は、お問い合わせください。

また皆さんに参考になりそうな質問・相談を頂いたら、このブログでお答えしていきます。

それではまたお会いしましょう!

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