サポート詐欺の被害額約20万円。被害にあったご本人が詳しく話をしてくれました。

今から2ヶ月前の10月、長いことお世話になっているお客さまから、9回連続で電話の着信がありました。

着信があったのは明け方の午前4時過ぎ。

夜の間は、家族や一部の人からの着信音以外は鳴らないように設定してあるので、全く気が付きませんでしたね。ごめんなさい。

夜中の連続した着信なんて嫌な予感しかしないので、着信に気づいてすぐに連絡して何があったのか聞きましたら、例のアレでした。

夜中に仕事が終わり、自宅に帰ってからパソコンでネットニュースを閲覧中に、警告画面が出たとのこと。

過去に書いた、これと似た警告が出たようです。

その警告が出た時点でこちらに電話を掛けたと思いましたが、違いました。

  • ニュースサイトを閲覧中に突然、警告画面が出て、警告音が鳴る
  • 急いで画面に出ていた050から始まる電話番号に電話をかける
  • 指定するセキュリティソフトを導入すれば警告が出なくなると言われる
  • セキュリティソフトを購入するよう促される
  • セキュリティソフトの料金をコンビニで買えるギフトカード(AppleやAmazonのやつ)で払うよう指示がある
  • 折返し先の電話番号をメモし、一旦電話を切る
  • 指示通りにコンビニへ走りギフトカードを購入する
  • メモした電話番号に電話をしてギフトカードの番号を相手に伝える

これをやってしまったとのこと。

そして、その後ももう少し続きます。

  • ギフトカードの番号を相手に何度伝えても「番号が間違っている」と言われる
  • 再度ギフトカードを買ってギフトカードの番号を伝える
  • これを数回繰り返す
  • 異常さを感じた家族が止める

購入したギフトカードは、最終的に合計十数万円。約20万円です。

その後すぐにプリペイドカードの残高をチェックするも、すべてのカードが残高0。

こんな流れだったと詳しく教えてくれました。

完全な詐欺です。

すぐに購入したギフトカードの会社へ相談し、警察に被害を届け出ましたが、未だに被害金額は取り戻せていないとのことです。

メモしていた折返し先の電話番号は、+82から始まる国際電話。

この国番号は日本国内ではなくお隣の韓国、そして、市外局番からソウルの電話番号だと分かりました。

画面に出てきた050ではじまる番号に電話をかけさせて、折返しは国際電話なんて、怪しさしかありません。

以上の流れが一通り終わってからのSOSだったので、残念ながらその時点で電話に出ることができたとしても、もうどうにもならない状態でした。

一見、どこかで気づけるだろ、と思うかもしれませんが、画面の警告以外に警告音や音声も鳴っていたため、相当テンパっていた可能性が高いです。

しかも、深夜まで仕事をして帰ってきた疲れた状態で、夜中という家族にも相談できない時間帯だったこともあって、冷静な対処が難しかったのかもしれません。

いつもはそこそこ慎重なお方でもやってしまったので、わたくし自身も含めて、誰でもやってしまう可能性があるのかなと。

今日現在もサポート詐欺がニュースになっておりました。

また、SNS等でも、検索結果に表示されるスポンサー広告に、サポート詐欺やフィッシング詐欺へのリンクが含まれていることがあるという報告が上がっていました。

今回被害に遭ったお客さまも、恐らく、広告に貼られたサポート詐欺へのリンクを踏んでしまったようです。

今後も多くの人が被害に遭うでしょうし、新しい形の詐欺も出てくるのは間違いないので、この被害に遭ってしまったお客さまはじめ、家族や他のお客さまにも警戒するように伝えました。

皆さまもお気をつけくださいませ。

対応方法は、こちらを見ておくといいですよ。

PCやスマホに警告画面が出ても慌てないで!『サポート詐欺』にご注意 | 政府広報オンライン
パソコンを使用中に、突然警告音が鳴り響き、「ウイルスに感染した」という警告画面が表示されることがあります。これは「サポート詐欺」の可能性が高いです。警告画面やサポート窓口は偽物で、お金をだまし取ろうとしているのです。警告画面が出てきたらどう...
偽セキュリティ警告画面の閉じ方を体験してみませんか?

2023年12月19日、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が偽セキュリティ警告画面(サポート詐欺)の閉じ方体験サイトを公開しました。

全てのサポート詐欺で同じような画面が出るとは限りませんが、こちらで偽警告画面の閉じ方を体験しておくと、実際に偽警告画面が出たとしても冷静に対応できるかもしれませんので、サポート詐欺に不安を感じている方は、体験しておきましょう。

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ | 情報セキュリティ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」に関する情報です。

音声で解説してくれるので、音量にはご注意ください。

また、体験サイト起動後すぐにちょっとした警告音が鳴りますが、すぐに止まりますし、心臓に悪い音ではないので驚くことはないと思います。(画面上をマウスでクリックしても同じ音が鳴りますがこちらも同じです。)

とても気になったことですが、年齢高めな人が夜中に何万円分もプリペイドカードを何度も買いに来るってことは、よくあることなのでしょうか?

コンビニの店員さんも夜中のお仕事大変だと思いますが、もしよければ、ちょっとした怪しいというか焦った動きをしている人がいたら声を掛けていただけると助かります。

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