2023年1月1日より、各クリーティングコートの付属品はスポンジと竹串のみになりました。タオルや軍手は各自ご用意ください。

スクリーン(風防)のキズ消し。削るんじゃなくて埋める!【ホンダ ホーネット】

バイクのお手入れ

この記事は約 6 分で読めます

透明なプラスチック素材に無数に入ったキズをキレイにする方法を知る!

今回は、ホンダ ホーネットのスクリーン(風防)に入った細かい傷をピッチレスコートで目立たなくします。

以前に、同じくホンダのCBR600Fのスクリーンを仕上げてみましたが、今回はうっすらスモークがかったスクリーンです。

スクリーンは、プラスチックの素材そのまま(むき出し?)なので、キズが入ったら最後、削らないとキレイになりません。

しかし、プラスチック素材でも、ピッチレスコートの傷を埋める効果を使えばキレイに目立たなくなる可能性があります。

仕上げ前の状態をチェック

水洗い後の状態を見ると、小キズが目立ちますが、傷が入りやすい素材・パーツなのでこれは仕方ありません。

フラッシュが当たると、こう
少し近づいて角度が変わったら更に目立ちました

用意するのは「ピッチレスコート」

透明なプラスチック素材もピッチレスコートを使って仕上げます。

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(大:1個 小:1個)
  • 竹串(1本)

以下のタオルは別途ご用意ください。

  • 拭き取り用タオル
    拭き取り、仕上げ後の状態チェックに使います。
    施工時の写真で登場するようなタオル、または一般的なフェイスタオル、それらに似た柔らかいタオルをご用意ください。

ピッチレスコートには研磨剤・コンパウンドは一切入ってません。

スポンジでゴシゴシ傷を削っているように見えますが、削ってません。

事前準備

まだ使っていない新しいスポンジは固くキズを入れやすいので、新品スポンジを使う場合は、事前にスポンジにピッチレスコートを馴染ませて表面を柔らかくしておきます。

また、初めてピッチレスコートを使う場合は、スポンジを押さえる力加減や、これから頻繁に出てくる「スポンジ戻し」の練習をしてください。

いきなり本番は危険です。

はやる気持ちを抑えてスポンジ作りと練習をしてから挑みましょう。

施工手順

ピッチレスコートをたくさん塗ればキレイにキズが埋まるということではありません。

スポンジにピッチレスコートを付けて少しずつキズを埋めていくのです。

そして、キズはいろいろな方向に入っているので、縦横円を描きながら塗るのです。

ピッチレスコートを扱う記事には飽きるほど同じことを書いてますが、飽きても縦横円です。これが基本。

では縦横円を使っていきます。

普通にピッチレスコートを1回だけ付けます
(写真が無かったのでメッキのミラーを仕上げる手順で使う写真を転用しました)
スポンジが潰れないほど軽いちからで撫でるように塗ります
そして、縦横円の繰り返しです
塗った跡が見えますね
左側半分、塗り終わりました

あとは、白く塗った跡(これは余ったピッチレスコート)が残っているので、タオルではなく、スポンジで吸い取ります。

ピッチレスコートを付けた面の反対面を使って
スポンジ戻し(軽く撫でる)すると
白い跡が消えました
角度を変えて見ても
白い跡が無くなったはず
分かりにくいですかね
やはり正面から見るのが一番分かりやすい

左側のフラッシュの反射と、右側のフラッシュの反射を比べると、傷の浮き具合が違いますね。

でも、これはまだ表面だけを仕上げただけ。

裏側まで透けたものを施工する場合は裏面も仕上げないと効果半減なので、もし手が入るなら裏面も仕上げます。

同じくピッチレスコートを1回だけ付けて縦横円を描きながら塗って
手のひらが使いにくいときは、指の甲側を使っうと塗りやすいです
より狭い部分は指先だけを使います

と、この後はスポンジ戻しをするわけですが、狭い部分はスポンジで撫でることが難しいので、出来る限りスポンジ戻しをして、それ以上無理なら、タオルで拭きましょう。

絶対にスポンジ戻しだけで仕上げないといけない!なんてことは無いので、無理な時はタオルを使うのです。

狭い部分はタオルで軽く拭いて
手の甲を使って軽く撫でるように拭いて
こちらは指先を使って拭きますと
裏面も完成
まだ施工していない右側と
施工後の左側とを比べると、はっきり違いが出ました
左側半分の傷が目立たなくなり、透明感が変わりました
スクリーン越しの色が濃く見えませんか?

あとは同様に右側を施工するだけです。

表面をピッチレスコートを塗って、スポンジ戻しをして
裏面をピッチレスコートを塗って
細部はタオルで拭けば
完成
右側にも透明感が出ました
内側からの見え方を撮ってみましたが、全く分からないです…
暗いですが、透明感は伝わりますか?

両面を丁寧に仕上げれば、こんな透明感になります。

どうしても深いキズは残りますが、細かい傷が見えなくなっただけで、見え方が大きく変わります。

以前にも書きましたが、傷が目立たなくなったのはピッチレスコートがキズの中に入って埋まったからなのです。

ですが、埋まって目立たなくなっただけ。

キズを削り取っているわけではないので、ピッチレスコートが雨で少しずつ流れたり、洗車して洗い流してしまうと、またキズが浮き上がって目立つようになります。

定期的に施工してキズが目立たない状態を維持するようにしてください。

1週間以上あけた定期仕上げができれば、ピッチレスコートの保護膜に厚みが出て、初めて仕上げたときよりさらに目立たなくなるはずです。

ピッチレスコートの層のことを保護膜と呼んでいます。

塗った素材を保護する役割があるので、「保護膜」なんですね。

今回の施工方法を簡単にまとめる

  1. ピッチレスコートをスポンジに付ける
  2. 縦横円を描きながら擦る
  3. 最後にスポンジ戻しをしたら、タオルで拭き取る

いつも通りの基本。

深いキズでなければ、目立たなくなります。

車のドアバイザー、バイクのナックルガードやその他の風防も同じようにできますので、お試しください。

あらためて…今回使ったのは「ピッチレスコート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(大:1個 小:1個)
  • 竹串(1本)

プラスチック素材はキズがあっさり入りますので、スポンジ作りや練習をしっかりやりつつ、力加減には注意しましょう。

コメント(現在はコメントできません)

タイトルとURLをコピーしました