2023年1月1日より、各クリーティングコートの付属品はスポンジと竹串のみになりました。タオルや軍手は各自ご用意ください。

タンクの保護シートを剥がした後に残る糊を落とす。古くなった糊でも何とかなる!【ホンダ CBR600F】

バイクのお手入れ

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タンクの保護シートを剥がした後に残った糊の落とし方を知る!

これまでステッカーの剥がし跡の落とし方など、似たような解説をしてきましたが、また、同じような解説です。

ご辛抱くださいw

以前、タンクの保護シートに付いた擦り跡をキレイにした解説がありました。

その保護シートの見た目が残念なことになっていたので、思い切って剥がすことにしました。

新車当時に貼ったものなので、おそらく頑固に付いているのだろうと想像できますが、保護シートの糊がどうなるかを試してみましょう。

仕上げ前の状態をチェック

保護シートの一部分が浮いてますね
剥がれて破れてます
剥がすときに千切れそうな嫌な予感が…

部分的に浮き上がっているので、剥がすのは楽そうですが、一部、千切れないか心配な状態です。

用意するのは「ピッチレスコート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(大:1個 小:1個)
  • 竹串(1本)

以下のタオルは別途ご用意ください。

  • 拭き取り用タオル
    拭き取り、仕上げ後の状態チェックに使います。
    施工時の写真で登場するようなタオル、または一般的なフェイスタオル、それらに似た柔らかいタオルをご用意ください。

ピッチレスコートには研磨剤・コンパウンドは一切入ってません。

スポンジでゴシゴシ傷を削っているように見えますが、削ってはいないのです。

あくまでも、表面に付いたものを落として、微細なキズを目立たないように埋めているだけ。

事前準備

まだ使っていない新しいスポンジは固くキズを入れやすいので、新品スポンジを使う場合は、事前にスポンジにピッチレスコートを馴染ませて表面を柔らかくしておきます。

また、初めてピッチレスコートを使う場合は、スポンジを押さえる力加減や、これから頻繁に出てくる「スポンジ戻し」の練習をしてください。

いきなり本番は危険です。

はやる気持ちを抑えてスポンジ作りと練習をしてから挑みましょう。

施工手順

使い方はスポンジで擦ってから、タオルで軽く撫でるだけ。

ピッチレスコートの容器をよく振ってから、容器の口にスポンジをあてがったまま1回だけ上下に振ります。

すると、いつも通り、ピッチレスコートがスポンジに付きます。

狭い面積を施工するときは、1度に2回以上付けるととても施工しにくくなるので1回で。

1回だけ

まずは、剥がすために、シートの端(境目)に、ピッチレスコートをちょんちょんちょんって付けます。

スポンジでシートの角に
引っ掛けるような感じで
塗ります

反対側のシートが破れて剥がれかかっているので、そちらから剥がせば、たぶん、楽に剥がし始められるハズですが、あえてピッタリ貼り付いている部分から剥がしてみます。

ここが既に剥がれてるけど、あえて

この保護シートは、紙のステッカーのようにピッチレスコートが浸透しないので、表面につけても意味が無さそうですよね。

ですが、これは浸透させるために付けたのではなく、剥がし始めるときに、下の塗装部分に極力無駄なキズを入れないために付けてます。

だから、境目に付けるんです。

境目に露出している粘着部分に多少なりともピッチレスコートが付けば剥がしやすくなる、といった意味もありますけどね。

あとは、塗装面に気を使いながら爪で引っ掛けて
剥がすきっかけを作ったら
後はゆっくり剥がすだけ

シートによっては、ガッチリ貼り付いていることもありますので、そんな時は、少しずつ粘着面にピッチレスコートを塗って、粘着力を弱めながら根気よく剥がしていきます。

境目に
ちょんちょんっと
塗ってゆっくり剥がす

はがれにくいときは、これの繰り返しです。

それでも剥がれない時は…どうしましょうかね?w

で、剥がれました

思ったより、あっさり簡単に剥がれてしまいました。

ガッツリ剥がれない方が参考になったかもしれません。

剥がした後を見てみましょう。

くっきり跡が残ってます
反対側も同じく

ようやくここから残った糊を落としていきます。

あらためてスポンジにピッチレスコートを1回付けて
軽く縦横円を描きながら、糊や汚れを全方位から攻めるように
細かく丁寧に擦ると
糊が消えたような消えてないような…
表面に余ったピッチレスコートをスポンジの裏面(またはピッチレスコートがあまり付いていない部分)で
丁寧に撫でるようにスポンジに吸わせれば
いい艶に

ただし、元の状態がヒドい時は、ここまでの艶にはなりません。

どんな状態でもキレイに艶が出せるというわけではありませんので、ご了承ください。

表面に筋状にピッチレスコートが残っている時は、最後にタオルで軽く撫でて仕上げましょう。

軽く撫でるだけ
そして、仕上がりです

あとは、これの繰り返しです。

ピッチレスコートが足りないと感じた時は1回だけ追加して
軽く

縦横円
縦横円で擦ったあと
付いているピッチレスコートが少ない面で
スポンジ戻しをして
余ったピッチレスコートを吸い取り
タオルで仕上げ拭きすれば
完成

残りを一気に行っちゃいます。

先程と同じく、ピッチレスコートが足りないと感じた時は1回だけ追加します。

縦横円

しつこいように縦横円です!

広範囲を一気に攻めず、縦横円
小さい範囲毎に攻めれば
糊っぽいものが見えなくなりました
この横に入ったスジはキズではなくピッチレスコートです!
そしてスポンジ戻しをしてから軽くタオルで撫でれば
糊の跡も見えなくなりました
正面から見ても
斜めから見ても無くなりましたね

ただ、よく見ると…

丸い光のすぐ下に、横に線が入っていますね

これは、シートとの境目で、線の下がシートで覆われていた部分で、線の上がむき出しだった部分です。

あきらかにキズの入り方が違いますが、保護されていた所とされていないところの差が出たというワケですね。

保護シートの効果ありですw

さすがに保護シートが貼られてから20年以上もの歳月が経っていますので、保護されていなかった部分にキズが入っているのは致し方ないことです。

それでもキレイですよ

保護シートが貼られてた部分にはキズがほとんど見当たりません。

厚みもあったので、しっかり保護してくれてたんですね。

今回、保護シートを剥がして、剥がした跡もきれいになりましたが、今後乗るときのキズを防ぐため、また保護シートを貼ることにします。

それはまた別の機会に。

今回の汚れ落とし方法を簡単にまとめる

ピッチレスコートの基本だけで十分です。余計なことは一切しません。

逆に、余計なことはしないでください!

  1. ピッチレスコートをスポンジに付ける
  2. 縦横円を描きながら擦る
  3. 最後にスポンジ戻しをしたら、タオルで拭き取る

もう少し強力な糊でもこんな感じで綺麗にできます。過去記事もご参考に。

あらためて…今回使ったのは「ピッチレスコート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(大:1個 小:1個)
  • 竹串(1本)

一部の特殊な糊、剥がしてから時間が経っている糊は、難儀する(落ちないこともある)かもしれませんが、試してみる価値はあると思います。

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