コチラの動画「バケツ1杯の水洗い(1)」を解説します。
50分以上の長い動画なので、解説も長くなるはずです。
飽きずにご覧頂ければ幸いです(^^;)
黒色のベルファイアを水洗いします。
黒色ボディのベルファイアを、バケツ1杯の水と2枚のタオルだけで水洗いをします。
汚れも傷も、洗車後の水滴拭き残し跡も目立ちやすい色ですが、水とタオルだけで、どう水洗いするのか興味ありませんか?
ここは傾斜が付いていて、普通の脚立では歯が立ちません。手強い状況です。
ですが、背の高い車なのに脚立も無しでいとも簡単に洗うんですよ。
この駐車場で水洗いができるとなれば、ほとんどの駐車場で水洗いできるでしょうね。
場所が限られるマンションの駐車場などでは、超が付くほど便利な水洗い術です。
何はともあれ、興味のある人もない人も、よーくご覧ください。
ただし、始めにお伝えしておきますが、この方法は、
クリーティングコートの保護膜があることが前提
です。
バケツ1杯の水洗い術に必要な道具の説明から。
まずは、タオル。
今回は、普段から使っているタオルと新しいタオルを用意しました。
1枚目のタオルは使い込んで少し汚れたタオルです。(写真右側のタオル)
使い込むことで非常に水滴を吸い取りやすくなったタオルは、バケツ1杯の水洗いには最適なタオルです。
2枚目のタオルは、おろしたての真っさらです。(写真左側のタオル)
今回は、この新しいタオルで水洗いをして、ボディの汚れを水滴の中に浮かせます。
どのくらい汚れが落ちるのか、最後にお見せします。
そして、最後に水。
これは、普通の水道水です。
水道から入れましたね(^^)
タオルの準備
1枚目の使い込んだタオルは拭き取り用タオルです。
よく絞って水を切りましょう。
「よく絞って」といっても、100%のちからでギュウギュウ絞らないでくださいね。
すぐにタオルが傷んで穴が開いてしまいます。
9割ほどの力で絞れば、タオルが傷みづらく長い間使えますよ。
絞ったタオルは、広げた状態にして膝で叩きます。
膝で叩くことによって、タオルの中に空気が入り込んでふわっとなり、水滴が吸い取りやすくなるからです。
よく絞る時は、座らずに立って絞った方が力が入りやすいです。
くれぐれも100%の力で絞らないように(^^)
2枚目のタオルは水洗い用タオルです。
軽く絞っただけの水を多く残したタオル、このタオルの水で汚れを落とします。
このタオルを絞ると、結構な量の水が含まれていることがわかります。
2枚とも、手のひらサイズに折りたたみます。
タオルを広げた状態から、半分に折って、さらに半分に折って、またさらに折ると、
手のひらサイズになり、水洗いしやすい大きさ、厚さになりました。
水洗いタオル、拭き取り用タオル、それぞれ、使わない時は、
ボディ使いやすい場所に置きましょう。どこでもいいです。
これで水洗いの準備は完了です。
水洗い開始です!
まずは、フロントガラスから水洗いしますが、
ボディが大きく、上の方まで届きません。
そこで、フロントタイヤの上に登って水洗いします。
これならフロントガラスの上まで悠々届きますよね。
大きいボディでもタイヤに登れる車種なら、こういった洗い方も可能です。
ちなみに、
今回はフロントガラスから水洗いを始めましたが、どこから始めてもいいです。
車をぐるっと一周して、最後は始めた所に戻ってきますから、どこからでもいいのです。
引き続き、窓ガラスを水洗い用タオルで拭きます。
拭くといっても、力はいりません。撫でるといった方があってますね。
これで、フロントガラス表面に浮いた水滴の中に汚れだ吸い上げられました。
次に、もう1枚の拭き取り用タオルで浮いた水滴を吸い取ります。
この段階では、大きな水滴をある程度吸い取ります。
細かい水滴が残りますが、大丈夫。
拭き取り用タオルを裏返して、残った細かい水滴を吸い取ります。
拭き取り用タオルで水滴を拭き取る時も、全く力は必要ありません。
力を掛けずに撫でてください。
タオルを裏返すのは、大きな水滴を拭きとった表面に比べて裏面は水分が少ないため、水滴を吸収しやすいからです。
これで、フロントガラスに浮いた水滴がキレイに拭き取れました。
もし、水滴がうまく拭き取れない場合は、この3点を試してください。
・タオルを押さえる力を抜いてみる。
・もっとゆっくりタオルを滑らせてみる。
・もう一度タオルをしっかり絞ってみる。
この3点をやっても改善しないときは、タオルの質が原因かもしれません。
新しいタオルや、柔軟剤を使ったタオルは水分を吸収し難いことがあります。
ですから、水洗い用タオルには、
何度も洗濯したことのある綺麗な柔らかいタオルを選んでください。
もしくは、ボディの状態が悪く、うまく水滴にならないためかもしれませんので、
無理せず水洗いをしてみて、水分が拭き取りにくくボディに残ってしまう時は、
後でピッチレスコートで仕上げましょう。
後で仕上げるなら、
水分が多少残っても気にしなくて大丈夫です。
時期によって
暖かい時期は水滴が拭き取りやすい(タオルが水滴を吸収しやすい)ですが、寒い時期は拭き取りにくいことがあります。
そんな時は、拭き取り用タオルを2枚用意して粗拭き用、仕上げ用に分けて拭き取りしてみましょう。
決して、うまく拭き取れないからといって、力を入れないようにしてください。
力を入れれば水滴が拭き取れる、ということは絶対にありませんよ!
続いてボンネット
続いてボンネットを水洗いします。方法は全く同じです。
水洗い用タオルで汚れを浮かせると、撫でる先から汚れが落ちているのがよくわかります。
水洗い後のタオルを見ると、真っ黒くろです。
フロントガラスの半分とボンネット半分を水洗いしただけで、これだけ汚れがタオルに付きました。
汚れは、水洗い用タオルと、ボディに残った水滴の中に吸い上げられました。
汚れが多く付いている時は、水洗いタオルを裏返して、もう一度水洗いしましょう。
少し黒くなりましたね。
まだこれだけの汚れが1回目で水洗いした時の水滴の中に含まれていたということです。
(1回目に水洗いしていないフェンダー部分も水洗いしているので、その部分の汚れも含まれています。)
水洗いでも拭き取りでも、余計な力は不要です。
このように、水洗いでもタオルの端を摘んで滑らせるくらいで、しっかり水洗いできます。
そして、拭き取りでも同じように、タオルの端を摘んで、ゆっくり滑らせれば、水滴はタオルに吸収されます。
タオルを移動した先から水滴が無くなっていくのが分かりますよね。
これは1度拭きという方法で、水洗い後、拭き取り用タオルでゆっくり1回で水滴を吸い取る方法です。
ボディにクリーティングコートの保護膜が出来上がっている場合は、1度拭きで十分水滴が吸い取れます。ホント、気持ちいいほど簡単に水滴が吸い取れますよ。
そして、もう1つの拭き取り方法が、2度拭き。
この2度拭きでは、水洗いの後、拭き取り用タオルで大粒の水滴をサッと軽く拭き取ると、細かい水滴が残るので、タオルを裏返して、残った細かい水滴を拭き取っていきます。
先ほどフロントガラスを水洗いした時と同じ方法ですね。
1度拭き・2度拭き・3度拭き。自分に合ったやり方で!
季節や駐車場の環境によって、
例えば、寒い日、暑い日、日陰の駐車場、直射日光が当たる駐車場など様々です。
直射日光が当たる駐車場だと、季節に関係なく、水洗いと同時に水分が蒸発していくのが煙のように目に見えます。
この場合はどちらの方法が適しているのか、また、どちらの方法が自分には合っているのか、など自分流に一番いい方法で水洗いしてください。
新しい方法を編み出してもらってもいいですよ。3度拭きでも。
洗車傷を入れずに水滴がしっかり拭き取れればいいのですから、必ずこの方法でやらないとダメなんてことはありません。色々遊びながら試してくださいね。
解説が長くなりました。
引き続きPart2をご覧くださいませ。

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