革シートに付いたお化粧品の跡をキレイにする!
革シートに付いてしまった汚れ。
どんな状況で付いたかは分かりませんが、これを落としてみますよ。
毎度毎度、初めて見る汚れや状態など、勉強になります(^^)
仕上げ前の状態をチェックです!
アイシャドウか何かのペンのような化粧品を擦って描いちゃった感じです。
細かいスジの中までしっかり入っていて、一見、やっかいそうな感じです。
用意するものはこれです。
応用編っぽいですが、P113の超基本の仕上げですから、P113と付属品のみです。
- P113 or P113-II
- こんな汚れ落としにはコレです(^^)
P113-IIの方が汚れ落とし効果は高いですが、P113でもP113-IIでもどちらでもOK。 - タオル
- P113が落とした汚れを拭き取る用です。
- スポンジ
- 革の凸凹にはスポンジが最適です。
今回は、普通のP113を使います。
※P113-IIのように、汚れ落としの効果が強力だからといって、革がひび割れたり、変色したりする心配はありません。
P113の力をしっかり使うこと。
スポンジやタオルで擦る際、力を入れたからといって落ちやすくなることは無いと思ってください。
できるだけ、P113の力を最大限に使うことですよ。
まずは指で。
まず初めに指で擦ってみると、
これで落ちるようだったら苦労ないですね・・・
続いて、タオルを使ってみる
次は、タオルを使って汚れを落としてみます。
でも、タオルではソコソコは落ちるけど、キレイに落とすには手間がかかりそうな感じがします。よね?(^^)
ちなみに、上でタオルが黒くなりました。
これは、お化粧品の跡以外に、元々付いていた汚れが落ちたということですね。
本命、スポンジを使ってみる
革(フェイクでも)製品の場合、革には無数に縦横無尽にスジが入っています。
このスジに汚れや今回のようにお化粧品などが詰まると、タオルだけではどうにもなりません。
こんな時は、スポンジを使います。
先ほどタオルで試した部分から
ここで、擦る時の力加減ですが、たいして押し潰しません。
で、逆に、
力いっぱい押して擦っても、キレイに落ちるとは限らないです。
逆に、革を痛めることもあるので、軽く擦るだけ。
力を入れて擦った時に、爪で傷を入れたら一巻の終わりですから、気をつけましょう。
キレイに落ちてますよね。
でも、キレイになったことに浮かれてここではモタモタしてはいけません(^^)
ここで注目するのは、擦った円状の跡です。
見えますか?
他の部分と色が違って、擦った跡のようにも見えますね?
これは、擦った部分の汚れが落ちて、他の部分にはまだ汚れが残っているので、擦った跡のように見えるのです。
元々の色が黒いので分かり難いですが、タオルだけで擦った時、黒い汚れが付きましたよね。
そんな汚れが、擦っていない部分にはまだ残っているというワケです。
続いて、縫い目の手前まで
では、同じように、残りをキレイにしていきましょう。
最後に、
アップで見ても、
最後に、手強そうな縫い目部分を
縫い目が少し凸凹している部分を仕上げていきましょう。
縫い目の部分はスポンジの角をうまく使っていきましょう。
拡大しても
もし、スポンジに汚れが溜まってきたら
タオルなどでスポンジの汚れを落とします。
最終的な仕上がりはこうです!
キレイに仕上がっていることがお分かりいただけましたか?
今回は、時間の都合で汚れとその周囲だけをキレイにしました。
よーーーーーく見ないと分かりませんが、他の部分と少しだけ色が違います。
先ほども書いたように、他の部分にはまだ汚れが付いているので色が違って見えるワケです。
皆さんは、色の違いや境目を無くすように、今回のシートであれば、中央のシートの座面全体をキレイに仕上げるのがいいでしょう。
ここで注意が
P113をスポンジにプッシュする際、周りに飛び散らないように、シートの上ではなく別の所でプッシュするか、タオルの上でプッシュしてください。
直接スプレーすると、スプレーした部分とスポンジで仕上げた他の部分とに色の差が出来やすいのです。
これと同じように、スプレーしたときに飛び散ると、同じように色の差ができやすいんですね。
この差を埋めるのは、P113の使い方に慣れていてもなかなか大変なので、ぜひ、直接かからないようにご注意くださいませ。
今回の汚れ落とし、方法を簡単にまとめると、
P113の力を信じて使ってください。力を入れて擦ったり余計なことは一切しません。しないでください!
- P113をスポンジに付けて
- 縦横円を描きながら軽く擦って
- 乾かないうちに拭き取る
革製品の黒ずみも同じようにキレイに落とせますよ。過去記事を参考にしてくださいね!
※絶対落ちるとは言いません。落ちない汚れもありますので。そのへんはご留意ください。
今回使ったクリーティングコートはこちら。
汚れが強力だと思われるときはP113-IIをお使いになる方がいいかもしれません。
もちろん落ちない汚れも中にはあるかもしれませんが…
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