2023年1月1日より、各クリーティングコートの付属品はスポンジと竹串のみになりました。タオルや軍手は各自ご用意ください。

ホイールの汚れ落とし。一度キレイにすれば後が楽!【ホンダ ホーネット】

バイクのお手入れ

この記事は約 12 分で読めます

今回は、ホンダ ホーネットの汚れたホイールをピッチレスコートでお手入れします。

キャストホイールのお手入れ方法を知る!

手や指が入らないようなバイクのホイールも面倒臭がらなければ簡単。

初めてお手入れするときは、ガッチリくっついた汚れを綺麗さっぱり落とすのは大変かもしれませんが、時間を掛けて少しずつ落としましょう。

仕上げ前の状態をチェック

前後とも赤く塗装されたホイールですが、汚れてくすんで見えるのか、塗装が劣化してくすんで見えるのかは分かりませんが、とにかく仕上げ甲斐があるホイールであることには間違いありません。

バイクのホイールは細かい部分が多く、その細かい部分にも汚れやブレーキダストが入り込み、お手入れに手間がかかります。

分解しないと届かない場所は別として、届く範囲はしっかり丁寧に仕上げていきます。

この小さい画像でもホコリを被って白みがかっている事が分かります
拡大して見ると、細かい部分にはブレーキダストも溜まって汚れていました

実物はもっと汚れてるんですが、これがキレイに見えてしまう写真マジックです。

ひと目でホコリとブレーキダストが付いていることが分かります
細部までびっしりです

手や指、スポンジやタオルも入るかな…と心配になりますが、大丈夫です。

塗装されたホイールの仕上げはピッチレスコートで!

こんな黒いつや消し塗装された部分のあるホイールはP8コートも使って仕上げますが、

つや消し黒で塗ってあるホイール

塗装されたホイール、ステンレスのスポークで組んだホイール、メッキホイール、カーボンホイールはピッチレスコートを使って仕上げます。

用意するクリーティングコートは「ピッチレスコート」

汚れを落としつつ細かい傷を埋めてさらに艶を出すので、施工後はより一層綺麗に見えます。

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(大:1個 小:1個)
  • 竹串(1本)

以下のタオルと歯ブラシや刷毛は別途ご用意ください。

  • 拭き取り用タオル
    拭き取り、仕上げ後の状態チェックに使います。
    施工時の写真で登場するようなタオル、または一般的なキッチンタオル、それらに似た柔らかいタオルをご用意ください。
  • 歯ブラシや刷毛
    より細かい部分を施工するために使います。
    歯ブラシは普通の歯ブラシ(できるだけ柔らかいもの)で構いません。
    刷毛や、豚毛の歯ブラシなどがあるとより良いです。

ホイールは水洗いしませんので、水、シャンプー、洗車ブラシは使いません。

前後のホイールを同時に仕上げる

なぜ前後を同時に仕上げるのかは後々分かりますのでご安心ください。

作業しやすい角度で仕上げる

フロントホイールは、仕上げしやすい角度にハンドルを切って仕上げてください。

センタースタンドがあれば使った方がいいですね。

あんまりゴリゴリハンドル切らないでね

そして、低い位置での仕上げになりますので、時々腰を伸ばしながら仕上げることをオススメします。

もし直接地面に座って作業できるなら座ってしまいましょう。

無理しないように。

皆さん集中すると痛さやコリを忘れて熱中してしまうので、ご注意くださいませ!

積もったホコリやブレーキダストを軽く落とす

はじめに、ホイールに積もったホコリやブレーキダストを黒いタオルで撫でて除去します。

黒いタオルが無ければ用意したおしぼりタオルを使いましょう。

あくまでも撫でて落ちる汚れを落とすだけです。

力をかけたゴシゴシは禁物です。絶対にダメです。

指が入る場所は、指先だけで汚れを落とします

細部なので、力を入れて無理するとホイールに傷を入れるだけでなく指先をグネっと負傷します。

ホントにやりがちなので気をつけてください。

真っ黒に写っているのがホイール用タオルです

ホイール用の真っ黒タオルを使うと手も真っ黒になるので、この写真では軍手をしています。

※ローターもあることですから、切り傷防止に軍手はオススメです。

汚れを軽く落とした状態
かなり落ちたように見えるのですが…
これだけでも十分キレイなのですがよく見ると所々に汚れが残ってます

まだ軽く拭いただけでは落ちない汚れや細部の汚れが残っていますので、あとはピッチレスコートの力で落とします。

どんな仕上げでも水洗いでも同じことですが、ここで無理をして落ち難い汚れまで強引に落とそうとすると傷が入るんですね。

汚れが落ちなくてもグッと我慢して焦らないことです。

焦りは禁物。気をつけましょう!

ピッチレスコートは色々な汚れを除去する

ピッチレスコートは色々な汚れに浸透してその汚れを落としやすくしてくれますので、この力を最大限に利用してホイールを仕上げていきましょう。

ホイールにはピッチレスコートを軽く塗るだけで落ちる汚れと、時間を掛けないと落ちない汚れがあります。

路面からの跳ねた汚れは比較的簡単に落ちますが、積もったブレーキダストは固着しやすく落としにくくなります。

お手入れしにくい細部は溜まりやすいのでなおさら固着しますので、落とすのに時間が掛かってしまいます。

そこで、まずは時間を掛けないと落ちない「固着している汚れ」を除去します。

ここも先ほど書いたように1回では落ちないこともあるので、無理せず根気よく落とすようにしてください。

汚れにピッチレスコートを浸透させる

細部に付いた黒い部分は汚れやブレーキダストが固まっている可能性が高いので、ピッチレスコートをたっぷりと塗ります。

スポンジでは塗りにくいので歯ブラシを使って塗っていきます。

普通の歯ブラシ(やわらかめ)で構いません。

初めにピッチレスコートをキャップに注ぎます。

こぼさない程度に注ぎましょう

こぼし注意です!

そして、歯ブラシにピッチレスコートを付けます。

付け過ぎるとすぐ垂れてもったいないので、毛の1/3ほど付ければいいでしょう。

そして、

しっかり塗りますが、擦らず塗るだけです

いきなり歯ブラシでゴシゴシ擦ってはいけませんよ。

ピッチレスコートが汚れに浸透するのを待つのです。

気になる部分全てにたっぷりと塗ります

ホイールの反対面も塗っておきましょう。

他にも固着していそうな部分があれば塗っておきましょう。

ここまでできたら、しばらく放置です。

浸透するまで待ちます。

どれくらい待つのかは状態によりますが、15分~30分待ってみましょう。

待っている間にリアホイールも同じように軽く汚れを払ってからピッチレスコートを塗り置きしてください。

塗り置きしたときに心配な変色やシミ

ピッチレスコートが汚れと戦っている間に、

リアホイールも同じようにタオルで軽く汚れを落として
細部にピッチレスコートを塗って
しばらく待ちます
放置です

待ち時間がもったいないので、仕上げられる部分があれば仕上げておきましょう。

汚れに浸透したらしっかり除去する

しばらく放置しました。今回は30分ほどです。

汚れと一緒になって茶色いですね

ここで、固着した汚れを軽くブラッシングです。

決して力は掛けません。

ピッチレスコートによって汚れが柔らかく落としやすくなっているので、軽く擦るだけで十分です。

歯ブラシをギュッと握っていないことがお分かりになりますか?

毛先は見えていませんが、毛先は潰れていません。それだけの力加減です。

指先に軽く汚れの出っ張りが感じられるので、その汚れを少しずつ掻き取っていきます。

「掻き取る」って書き方をすると、力を掛けてこそぎ落としているように感じますよね。でも「軽く」です。

軽く擦ったのがこれです。

まだ少し黒い汚れや茶色いシミのようなものが見えます

茶色いシミのようなものは焼き付いたときにできた跡かもしれませんので、2回、3回と仕上げをしてみて落ちないようなら恐らくシミです。

残念ですが。

少しずつ落ちるようなら何回か繰り返してみましょう。

塗り置きの時間を半日や1日に伸ばしてみてもいいですね。

同じようにウェイトの部分もやってみてください。

続いて、まだ仕上げていない部分をスポンジで仕上げる

いま仕上げた細部には、まだピッチレスコートの成分が残っているので、その残りピッチレスコートをスポンジに付けながら、仕上げます。

まだまだ充分効果がありますから、再利用です。

もし足りないなら1回付け足しましょう

これまでに少し使っているスポンジなので黒くなっていますが、使ったことで柔らかくなっているのでスポンジによるこすり傷を極力減らすことが出来ます。

新しいスポンジの場合はまだピッチレスコートが馴染んでいないので、ヘッドライトなどを使ってスポンジの面全体にピッチレスコートを馴染ませて柔らかくしてください。

そして、スポンジで軽く擦っていきます。

ゴシゴシせずに軽く押し当てるだけ

スポンジがあまり潰れていませんよね。

力を入れるともっともっと潰れるので、それだけ力を入れないということです!

上のスポーク部分を仕上げているスポンジも、押し込んではいるものの大きく潰れていません。

ピッチレスコートを使えば多少力を入れても傷は入りにくいですが、まずは少ない力で仕上げて慣れましょう。

それでも落ちない時は、ほんの少し力を掛けてみます。

それを繰り返してある程度の力で落ちない時は、塗り置きして試すか諦めるかです。

「落ちない汚れと思って頑張ってみたけど、よく見たら素材のくぼみ(欠け)だった!」こともありますので、汚れかくぼみかを判断しながら仕上げましょう!

凸か凹かは、指先で触るか爪を使えば確認できますよ。

そしてピッチレスコート仕上げで重要なスポンジ戻し

これまでもこれからも所々で出てくる「スポンジ戻し」は、ピッチレスコート特有なスポンジの使い方です。

他のワックスの使い方はよく知りませんが、今までに「スポンジ戻し」技を聞いたことありません。

スポンジ戻しとは

ピッチレスコートを塗った部分に残っている余分なピッチレスコートをスポンジを使って吸い取る事です。

ピッチレスコートを塗った跡がはっきりと分かる時は、塗った面に余分なピッチレスコートが残っています。

また、濃い色の塗装面を仕上げた時に色が薄い部分と色が濃い部分が斑に(塗りムラに)なっているときも、同じく余分なピッチレスコートが残っています。

このような時は、あまり表面がピッチレスコートで濡れていないスポンジを使って今まで以上に力を抜いてその部分をスポンジで撫で続けてください。

それだけで、タオル拭きが必要無いほどキレイに仕上がります。

スポンジ戻しをしていますが、これでは全く分かりませんね…

最後のタオル拭きで仕上がり

あとは、タオルで軽く拭いて仕上がりです。

指を使って細部を拭き取り、指が入らないほどの細部は竹串にタオルを巻いて拭き取るか、タオルの端(隅っこ)を使って拭き取ります。

丁寧に軽く撫でれば拭き取れます
ツルツルスベる質感も分かるはず

スポンジで取りきれなかった塗りムラがある時は、ムラのある部分をタオルで重点的に軽く押さえるとキレイに取れるでしょう。

タオルに赤い色が付いたけど…

このホイールは初めて施工しました。

状態が悪かったのか塗装表面が劣化していたようで、このようにタオルに色が付きました。

しかし、ピッチレスコートが塗装を削ることはありません。

研磨剤が入っていないので、塗装を削ろうと思っても削れないのですw

劣化して表面に浮いていた塗装を除去したためにこのように色が付いたのです。

古びたガードレールが白く粉を噴いたようになる現象、よくいうチョーキングです。

このときに使ったスポンジの写真はありませんが、赤い色が付いてます。

これで仕上がり

よく見ると僅かに落ちなかった汚れが細部に見えますが、ここまでの状態になります

汚れや艶の状態はいかがでしょうか?

元の色と比べると明るい赤色になったことがわかるでしょう
元の色がどす黒い赤色に感じるほどです
リアホイールも同様
ブレーキダストが焼き付いたような僅かな汚れがまだ残ってます

今回の仕上げで塗装面が劣化していたことが分かったので、あと1~2回仕上げれば塗装面は落ち着くでしょう。

次回の仕上げはもっと楽になるはずです。

また、固着して落ちなかった汚れも繰り返し施工することで綺麗になるか、目立たなくなるはずです。

今回のホイールは赤色ですが何色でも方法は同じです。

別の機会に黄色と紫色のホイールを仕上げますので、そちらもご覧ください。

色が違うだけで方法は全く同じですがご参考に。

今回のホイール仕上げを簡単にまとめる

ピッチレスコートでの仕上げのコツは、ピッチレスコートの力を最大限に利用することです。

力を入れて仕上げたからといって、落ちなかった汚れなどがキレイになる訳ではありません。

時には力を使った仕上げをすることもありますが、基本である力を入れない仕上げ方をしっかりマスターしましょう!

  1. P8コートが染みこんだホイール用タオルで落ちる汚れだけを撫でて落とす
  2. 歯ブラシや筆で固着した汚れにピッチレスコートを塗る
  3. ピッチレスコートが汚れに浸透するのを待つ
  4. 軽くブラッシングをする
  5. 残ったピッチレスコートをスポンジで吸収する
  6. スポンジで落とせる汚れを落とす
  7. タオルで仕上がりを確認しながら仕上げ拭きする

そして、使い方をしっかりマスターできれば汚れが落ちて綺麗になるばかりか、今後は走行時に付いた汚れを楽に落とすことができます。

手順の最後にタオル拭きしましたが、このときに感じる質感はなんとも言えないスベリ具合です。

そのスベリがあることで汚れが付き難くなり、汚れが付いても落としやすくなるのです。

だから普段のお手入れも楽になるのですね。

今まで解説した通り、細部の仕上げに多少手間は掛かるものの方法はいたって簡単です。

汚れ落とし効果、艶出し効果、汚れ付着防止効果もありますので、面倒なホイールの仕上げを諦めていた方も是非チャレンジしていただきたいですね。

ご了承ください

今回の仕上げでは、駐車場の環境によりキレイに写真が取れなかった場面が多数ありました。

そのため、違う箇所の写真を使って解説している場合があります。

ご了承ください。

あらためて…今回使ったクリーティングコートは「ピッチレスコート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(大:1個 小:1個)
  • 竹串(1本)

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